本日の初戦勝利

午前10時から藤井聰太7段対村田顕弘6段がヒューリック杯棋聖戦ヘ組準決勝トーナメントを戦った。大方の予想を裏切り、村田6段は居飛車で対局し、結果的に善戦したが101手で藤井聰太7段の勝ちとなった。順当と言えば順当なのだが、中盤村田6段が押し気味の形成て推移し、藤井聰太7段優勢の声が聞こえたのは持ち時間がなくなり秒読みに入ってからであった。 村田6段は対藤井聰太7段戦を入念に研究していた形跡が見…

続きを読む

何故、藤井聰太はフィクションを超えたのか

叡王戦の予選が終わり、本戦出場棋士24名が出揃った。揃った所で、主催者であるニコニコ動画を運営しているドワンゴから依頼を受けた白鳥士郎が24名全てにインタビューしている。白鳥士郎は漫画『りゅうおうのおしごと』の作家さんであり、主催者からの依頼で長時間独占インタビューをしている。 白鳥士郎氏が語るには藤井聰太7段は漫画(フィクション)を超えているそうで、言われて見ればその通りかなと感じてしまう筆…

続きを読む

記憶からAI超えの脳機能へ

感覚受容器(例えば視神経)から入った電気信号は、それを受入れる第1視覚野にある神経細胞に辿り着き、記憶痕跡ができる。それから、第2次、第3次視覚野へと記憶痕跡を残して頭頂葉運動連合野へと修飾を加えられ乍、登り詰めると考えられる。修飾であるが、全ての神経細胞は小脳に止まらず、基底核や脳幹と繋がって居る為、夫々から何らかの修飾への信号を受け取るのだろう。 記憶を司る海馬が成熟してからは、海馬にある…

続きを読む

AI越えは小脳の働き抜きには説明し得ない

藤井聰太7段のAI超えと言われる数々の指し手は将棋界を驚愕せしめて止まない。色々考えてみたが、藤井聰太7段の小脳核に詰将棋によって形成された長期増強という状況が関わっていると推測する。詰碁選手権で圧倒的な強さを見せる藤井聰太7段だが、これこそがその形成された長期増強による賜と言って差支えないと考える。 圧倒的な読みを支えるものが詰碁を楽しむ事で築かれたものと考えれば、神の手と呼ばれるものに説明…

続きを読む

AI超えと言われるけれど

藤井聰太7段が指す手をよくAI超えと言われる手が多い。しかし、藤井聰太7段が見ているのは盤面と相手棋士のみであってAI等では決して無い。AIは単に、過去に指された棋譜を覚え込ませて、それをディープラーニングの手法で確率的に良い手を選んでいるだけだ。 棋士の場合は、相手の棋士が指す手と自身の指す手に連続性を持って、コミュニケーションして、最良手を探すと言う表現が当てはまる。AI超えと言っているの…

続きを読む

昨日書いた五1端歩突きは、やはり天才の為せる技だった

昨日夕刻に久々に書店に入る機会があり、書棚には4冊の藤井聰太7段関連の書籍が並んでいるのを見た。文芸春秋の記者がインタビューして書いた本であったと思うが、師匠の杉本7段が出逢いについて述べていたのが印象的であった。聡太少年が小学生1年生の時に、名古屋研修会に入って間なしのエピソードが語られていた。 聡太少年は「そこに歩を打たなければ負けだ」と先輩に対して主張していたのを聞いて、天才を確信したと…

続きを読む

順位戦第5局打ち盛り棋士千葉幸生7段に藤井聰太7段勝利

見応え満載の13時間であった。実は、こんなに長い将棋を見たのは初めての経験で、藤井聰太7段に注目した挙句の出来事だ。見応え充分、将棋は余り指さない筆者から見ても、素人だからかも知れない見所満載の棋戦であった。 相手の千葉幸生7段は竜王戦2組で戦う大変強い棋士で、本局でもその実力を遺憾なく発揮した。対する藤井聰太7段は進化し続ける天才棋士である事を、この対戦において証明されたと感じる。対局は藤井…

続きを読む

藤井聰太7段旋風で羽生善治永世7冠は必死

羽生善治永世7冠と藤井聰太7段の対戦成績は、公式戦で1勝1敗非公式戦も合せると藤井聰太7段の方が勝ち越している。おまけに、羽生善治永世7冠肝いりで始まったAmebaトーナメント戦は藤井聰太7段が優勝してしまっている。藤井聰太7段旋風で、20台後半から30台前半の実力のある棋士達がトーナメント戦を勝ち上がり将棋戦国時代の様相を呈している。 彼らにしても、うかうかしていると藤井聰太7段旋風に巻き込…

続きを読む

叡王戦本戦一回戦で斉藤慎太郎7段との対戦が決まった

斉藤慎太郎7段と言えば、今年7月に行われた王座戦トーナメントで当って、敗戦した記憶に新しい。当時の藤井聰太7段は、様々な棋戦で勝ち進んで居て、その上アメーバトーナメントも加わり、随分過密スケジュールであったように覚えている。過密であったせいもあろうか、当時の藤井聰太7段の対局態度は、中盤での長考が多かった。 これは対戦相手1人ひとりに対しての対策を詳細には講じて来なかったかし、自身の中盤スタイ…

続きを読む

頂きを目指すⅡ

Ⅰでは藤井将棋を復習う事を薦めた。しかし、それだけでは頂きを究める事は難しいと考える。藤井聰太7段は7段になってからでさえ、里見香奈女流4冠には勝っているものの「ご機嫌中飛車」に対して脆くも3敗している。 NHK杯トーナメント戦では今泉健司4段に「ご機嫌中飛車」で脆くも番狂わせで敗退している。菅井竜也7段に連敗しているのも「ご機嫌中飛車」に敗れての事である。こういう時は、研究のみでは無く、自身…

続きを読む

頂きを目指すⅠ

新人王戦で新人王になった後残されたものは、タイトル挑戦トーナメント戦に勝ち上がる事とタイトルホルダーになることであろう。その為に必要な絶対条件は、これまで以上に負けない藤井将棋を創り上げていく事に他ならない。これまでの藤井将棋も多くの猛者が評するに完成度の高さがずば抜けていると言われてきた。 しかし、トーナメント戦の途中で負けてしまうこれまでの藤井将棋と同じではトーナメント戦に勝ち抜けない状況…

続きを読む

藤井聰太7段が新人王タイトル獲得で得たもの

まずもって、平成最後の年に獲った新人王であることは、羽生善治永世7冠が昭和最後の新人王と同様の意味合いを持ち、特別である。それ以上に、研究され尽くした上での勝利は大きい。先の記事で井上慶太一門が藤井聰太7段を全力で倒しに来ている事は書いた。 新人王戦第2局の進行を見れば、出口若武3段が3時間ある持ち時間の内、3分しか使わず50手以上打ち進めた事実が大きい。3段の出口若武から見れば、7段の対戦相…

続きを読む

問題なく勝った!祝藤井聰太7段

藤井聰太7段にとっての最後の新人王戦を見事に、優勝で飾った。 昨日も書いたように、50手を超える迄、出口若武3段の消費時間が僅か3分であった。 迷わず指せる意味は、全ての手に自信があるか、若しくは何回も事前に事前練習をしていたかどちらかしか無い。 相手は藤井聰太7段であるから、自身の指し手に絶対の自信等あろうはずもなく、展開が井上慶太一門による予想通りのものであったに違いない。 昨日…

続きを読む

間もなく井上慶太一門との対決が始まる

藤井聰太7段の方は単なる1棋士に過ぎないが、井上慶太一門の方はそうはいかない。加古川将棋クラブを井上慶太9段が運営していて、このクラブが中々の人気将棋教室のようだ。井上慶太9段には、過去藤井聰太7段が敗れた稲葉暘8段を筆頭に菅井竜也王位や7段位を獲得した時に対戦した船江浩平6段も居る。 本日の対戦相手である出口若武3段を筆頭に奨励会3段が3人も居て、その下が11人も居る。奨励会員と棋士合わせて…

続きを読む

藤井聰太7段の新人王奪取を阻む井上慶太一門

10月10日に関西将棋会館で新人王決定3番勝負の第1局が指された。以前にも書いた通り、藤井聰太7段の勝ちでその日は終わった。その後、棋譜をよくよく見ると、出口若武3段の指す手に実力以上のものを感じたのは筆者だけでは無いと信じる。 昼食休憩を挟んだ後もその勢いは止まらず、井上慶太一門が打倒藤井聰太7段を目指している姿が浮かび上がってくる。確かに藤井聰太7段は勝率は8割を超えていて、僅か16才とは…

続きを読む

将棋は覚える事から、囲碁は迷う事から始まる

昨日書いたように、将棋は駒の働きを覚える事から始まる。先ずは、歩を突く事を将棋を指す人は覚えたのではなかろうか。前に一歩前進が歩の働きであり、こんな単純な駒は無いが、歩の無い将棋は負け将棋と言う位、歩の使い方は難しい。 囲碁は石全部が歩と同様に感じるのは筆者のみではあるまい。白石も黒石も、石に変わらず、存在すると言う以外に存在感が無いのである。只、打つ場所によって無駄になる石もあるし、将棋で言…

続きを読む

角・桂馬・香車の働きを知らずして将棋は指せない

将棋は駒の働きを覚えなければ指せない。藤井聰太少年も祖母の出してきた公文式教材将棋セットで覚えたと言う話である。駒の上に行き先の矢印が書いてあったそうで、矢印に沿って駒を動かす事によって、将棋が指せる優れものであったそうな。 その点、囲碁は打てるようになる迄に相当な日数が掛る。必須である石の生死が抽象的過ぎて、覚えるのでは無く、直感で分る事が必須である。そのせいで将棋と比べると、囲碁人口は圧倒…

続きを読む

将棋に携わる脳神経科学とAI

囲碁と将棋とのAIとの相性を比べてみると、やはり囲碁の方がAIが得意であると考える。 只、将棋はボードの広さが9×9であるのに対して囲碁は19×19と圧倒的に囲碁の方が選択肢が多く、それを1つずつ潰していくのに時間が掛り、囲碁の方がAIが棋士に勝つのに時間が掛かったのであろう。 両者共に無限大の可能性の中から一手を選ばなければならないのだから、双方共にAI側の苦労は多かろうと考える。 …

続きを読む

将棋を楽しもう

筆者の座右の銘は「心の本体は楽しみである」だ。 須らく、このブログにしても、藤井聰太7段を観察するのも楽しんでやっている積りだ。 只、将棋を指すことについては、未だ「楽しむ」技量に達していないので、するとすれば夢中で頑張るしかない。 楽しもうと考えたら、その技術が肉体と同期していなければ、楽しさに至らない。 多くのアスリート達が競技の中で楽しんでいる。 それは棋士も一緒だろうと受け…

続きを読む

出口若武3段と新人王戦決勝3番勝負第1局目

藤井聰太7段最後の機会となる新人王戦の決勝3番勝負である。無事、第1局目を制し、もう1局勝てば新人王の栄冠に輝くことになる。見応え満載の将棋であった。 出口若武3段は、未だ奨励会員であるが、藤井聰太7段が1勝4敗と唯一負け越している井上慶太9段門下である。おまけに菅井竜也王位には2連敗していると言う現状がある。当然、師匠や菅井竜也王位から藤井聰太7段対策は入念に授けられていると考えるのが至当だ…

続きを読む

ここ2年間に訪れるであろう洗礼

当然の事であるが、無傷でこの侭、天へ昇り詰める訳は無いと考える。1番立ちはだかるのが、これ迄2勝1敗と勝ち越している羽生善治永世7冠であろう。羽生善治永世7冠を乗り越えるのに、2年は掛ると考える。 百戦錬磨の羽生善治永世7冠が藤井将棋を徹底的に研究して掛る訳だ。次戦から数戦は敗れて当然と言わねばならない。藤井将棋(棋士になってやっと2年)は単純であるので、対策は単純なものから複雑多岐に及ぶ迄多…

続きを読む

進化後に待ち受けているのは何だろう

究極を目指して進化していることは、書いた。やがて、やって来るのは藤井聰太一強時代なのかも知れない。現在あるタイトル戦は全て、総なめにし、勝つ人が居なくなるのかも知れない。 所謂、巨人・大鳳・玉子焼きの将棋版である。ひょっとして、現在棋士には無敵のAIと良い勝負をしているかも知れない。今でも、AI超えと言われる手を指すこともあるのだから、将来AIと良い勝負して可笑しくない。 しかし、藤井方程式…

続きを読む

藤井将棋は進化し続けている

進化し続けているエンジンは何かというと、第一に挙げられるのが、詰将棋によって培われた読みの力である。第2は、若さであり、AIを使うのもその若さが原動力となっている。何しろ、AIは疲れないから、AIにとことん付き合う為の若さと読みが必要で、それが無ければ、只AIに使われるだけになる。 第3は負けである。囲碁将棋共に、検討している時が1番強くなると言われる。それは、負けた原因を徹底して追及して、そ…

続きを読む

藤井将棋の変遷

最初は、詰将棋一本であったと考える。詰将棋選手権4連覇の実力は半端ではなく、その証は数十手を正確にしかも素早く読まなければ実現する事はない。そこに、AIとの共同作業が加わったと考えるのが自然であろう。 AIは答えは出すが、途中の読みは出さない。であるから、半端ない藤井聰太7段の読みがブラックボックスを明かにしたのかも知れない。AIと指していて、疑問手を読みで裏付けて行ったのであろう。 それが…

続きを読む

藤井将棋

藤井聰太7段の指す手を見ていると、どんな相手に対しても最善手を探して指しているように見える。普通、人間の指す将棋は対戦相手に従って、相手の不得手な戦型を指すものだ。所が藤井聰太7段の場合は、どんな相手にでも同じように指し、結果的に高い勝率を維持している。 例え相手が羽生善治永世7冠でも全く変わらない指し方をし、それで非公式戦含めて2勝1敗と勝ち越している。藤井将棋の真骨頂は数十手先を見越した駒…

続きを読む

藤井聰太7段の思考回路

棋士の右脳側頭葉には膨大なボードデータとしての棋譜記録が残されている。藤井聰太7段の場合を考えても、5才で将棋を覚えて、小学校4年生の時、杉本7段に師事して奨励会6級に入会した。入会する迄にでも、とんでもない量のデータを覚えていたであろう事を推測できる。聡太少年の場合、詰将棋に没頭したので、棋譜よりも詰将棋がボード単位で記憶されていると考えられる。その延長線上に棋譜のデータを記憶し易くなったに相…

続きを読む

先手、後手に関わらず、初手は角道を開けるのが最善かも知れない

藤井聰太7段の第1着手はお茶を啜って飛車先を突いて指している。 これは必ずしも最善手では無いかも知れない。 飛車先を突けば、自動的に居飛車での戦いを取る事が、その歩を指した事を無駄手にしない最善の戦いになるからである。 藤井聰太7段は自身に居飛車を強制しているのかも知れない。 後に全ての選択肢を残すことが最善手とすれば、飛車先を突くことは最善手でないという結論が囲碁的考え方になる。 …

続きを読む

毎日、藤井聰太7段の記事を書き続ける困難さ

書き始めた頃から9月半ば位迄は、連日スマホで藤井壮太7段のニュース検索に目新しい情報が入手できた。叡王戦から新人王準決勝戦迄、間が開くと記事の種探しが大変なのだ。10日には新人王戦決勝戦3番勝負の第1局が行われる。 本日は2日である。未だ、8日経っての棋戦である。それまで何とかネタ探しをしていかないと、記事を毎日書き続ける事はできない。 脳科神経学の分野で、記事として書くとすれば、普通に読ん…

続きを読む

藤井聰太7段の奨励会時代

奨励会は、アマ4段位(小学生)の志望者が師匠の推薦状を添えて、入会試験を行うらしい。7級もあるが6級から1級が級位者で、初二段が段位者で、3段になると3段リーグに入り、その中から半年で2名が棋士になれるという訳だ。級位者の昇級規定は、6連勝・9勝3敗・11勝4敗・13勝5敗・15勝6敗で昇級できるが、それ未満の者は残留若しくは降級となる。 初~3段の昇段規定は8連勝・9勝3敗・12勝4敗・14…

続きを読む