藤井聡太7段の将棋に対する記憶はどう形成されたのか

これ迄、何度も述べているように、5才の時に「格落ち定石」から藤井聡太7段は学び始めている。5才であったから、未だ母語の語彙数も少なく、掲載されている盤面図を右側頭葉に脈絡の無い図として多くの錐体細胞間のネットワーク形成として記憶したものと考えられる。無数の図を記憶した事により、我々が言語による陳述記憶よりもより深い駒の働きや機能の背景迄、意識的な記憶に止まったに違いない。 そういう訳で、局面を…

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将棋の肝、記憶とは

脳神経細胞はグリア細胞から供給される脳由来神経栄養因子の働きで、軸索・樹状突起・シナプス小胞・細胞内小器官が成長する。無論、顆粒細胞発生時に真核細胞としての最小限の機能と共に神経細胞の機能は備えていると考えられる。筆者は各々の成長は自由に行われていると考えており、DNAからの指令は全く無いであろうと考えている。 良く言われている天才及び知的障害者等の発生もDNAの関与は全く無いと信じている。そ…

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囲碁と違って将棋の肝は記憶力だ

囲碁の場合、ルールは互い違いに打つ事と自殺禁止と言うルール及び、矛盾を解消する為にコウ争いと勝者は地の多さで決める事のみである。これは、我々人間が民主主義の下で競い合って生きるのに等しく、その技術を獲得に困難を要し、初心者は只迷っているしか無い。であるから、囲碁が面白くなるのは、相手石を囲って獲る喜びを知って後になり、そこに辿り着くのに無数の経験を要して大きな障壁の後となる。 その点、将棋は駒…

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王座戦挑戦者決定トーナメント組合せ決まる

4月23の日経新聞上に王座戦トーナメント組合せが発表された。それを見ると、各タイトルホルダー並びに挑戦者、羽生永世七冠を肇とする前(元)タイトルホルダー達の中に藤井聡太7段を始め初戦の相手である佐々木大地5段や近藤誠也5段及び横山泰明6段と多士彩々である。藤井聡太7段の初戦相手は昨年末最多勝で将棋大賞を獲った佐々木大地5段であるが、よもや取りこぼしは無いと考えられる。 昨年から最短のタイトルと…

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藤井聡太7段の見ている宇宙はAIそのものなのか

一昨日の泰地叡王叡王との一戦で、局後の棋譜解説をYouTubeで見た所、藤井聡太7段が苦境に陥った時に将棋ソフトが示した手を指したらしい。結果勝ちなので、将棋ソフトが示す手を藤井聡太7段が全て予見できるのかと言う疑問が湧いてくる。予見出来るのは確かであろうと想像に難くないが、棋士(人間)として読んでいる時の選択肢の1つの候補手として出てくるのであろう。 YouTubeの解説では、その手を指して…

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昨日の藤井聡太7段の対高見泰地叡王戦は、最後には格の違いを見せて押切った

昨日、藤井聡太7段は見事に高見泰地叡王戦に勝利して、竜王戦3組昇格を決めた。最終盤で、解説が藤井聡太7段不利を言い出した時には、昨日の記事が余りに凄いことを書きすぎたので、負けたら恥かくなあとの場面もあった。しかし、高見泰地叡王は順位戦でC級2組から昇格していず、藤井聡太7段はC級1組に全勝通過の格違いが最終版の攻めと受けに出た。 序盤の滑り出し20手程はお互いに将棋ソフトに精通している者同士…

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藤井聡太7段の見えている宇宙が違う

Amebaトーナメント優勝然り!朝日杯オープン将棋トーナメント優勝然り!盤面を見た宇宙が違うのではないかと想起する。藤井聡太7段の見ている宇宙は上の世代と違うから、持ち時間の少ない棋戦に強いのだと推測する。そういうバックグラウンドがあると感じて、昨日の竜王位の可能性を大きく持てると書いた。 先日の森内俊之9段との対戦を見ても、どちらがA級棋士かと疑いたくなる1戦であった。1つ上の次元が見えてい…

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藤井聡太7段に竜王位のタイトルホルダーになって欲しい

先ずは明日の高見泰地叡王戦で勝たなければ話にならないが、これ迄の戦績やレーティングを見る限り問題は無さそうだ。高見泰地叡王はタイトルホルダーではあるが、順位戦はC級2組である事を見る限り、普通に指せば藤井聡太7段の勝ちは動かないと考える。4組決勝戦で菅井竜也7段が出てくると予想されるが、藤井聡太7段は菅井竜也7段に2連敗しているが、跳ね返して勝利をもぎ取って欲しい。 優勝ししなくても、決勝トー…

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竜王戦4組ランキング戦準決勝高見泰地叡王との対戦が4月24日に決まった

竜王戦は藤井聡太7段にとって縁の深い棋戦である。本戦トーナメントに移ったのは竜王戦以外では、新人王戦は別として王座戦がある位だ。しかも当時4段であった増田康弘6段に勝って29連勝を飾ったのも本戦トーナメントに1回戦であったし、2回戦では当時5段であった佐々木勇気6段に連勝記録を止められている。 翌年には、鬼門であった井上一門の1人船江浩平6段に勝ち、7段昇段を決め、言わば縁起の良い棋戦である。…

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藤井聡太7段は常に初心を心掛けている

初心の時、脳はフル回転している。何しろ初めての体験であるから、それに繋がる記憶痕跡を探し出そうと脳神経細胞は環境から見つけ出し、良好な結果を残す訳だ。藤井聡太7段が将棋を指している時、解説がここまでは前例があるが、この手は前例が無いとよく言う。 棋士として活躍実績を残している人達は、それ迄過去に指された将棋を殆ど記憶しているから、そういう話になるのだろう。前例が無い手を指そうとすれば、研究手を…

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藤井聡太7段がJТプロ公式戦出場が発表された

JТプロ公式戦は早指し棋戦の1つであるが、選ばれた12人しか出場できず、選抜された事自体トップ棋士の証である。これ迄、トップ棋士達からその実力を認められた存在であった藤井聡太7段であったが、客観的にトップ棋士の仲間入りするのは初めてである。凄い!の一言と心から「おめでとうございます!」と言いたい。 選抜対象は6名のタイトルホルダーと6名の獲得賞金上位者であって、それこそ選ばれるだけでステータス…

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寝ている間に脳は進化し続ける

コメント下さって知ったんですが、藤井聡太7段が「負けて悔しい将棋は寝たら忘れる」と言ったそうだが、できた記憶痕跡が消えて無くなる訳は無く、当然忘れる訳は無い。藤井聡太7段がその負けた将棋を教訓に、色々考えてその負け方を克服する手立てを記憶として脳神経細胞が獲得したものの方が、脳にとってより重要であるので、その獲得したものが強い為に、負けて悔しい勝負を結果的に記憶として弱めているんだろう。我々も何…

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そもそも初心とは何だろう

何回か前の記事で、このブログを始めた切欠を書き、それがこのブログの初心であると言った。初心と言う言葉の中には“心”と言う文字が入っているので、それは心の一種であると思われる読者諸兄は多く居られると考える。“心とは何ぞや”との問いには、脳が物事を認識し、それに対して反応する事こそが心の正体に他ならない。 恋愛が心の相互作用から生まれる事に異論を挟む読者諸兄は居ないと信じる。“蓼食う虫も好き好き”…

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藤井聡太7段から教えられる初心とは

世阿弥が喝破した“初心”には“是非”と“”時々及び“老後”において、常に念頭に置くべきものと言う意味がある。是非と言う言葉には、直訳すれば理に適わないと言う意味であるが、分らない時こそ初心が大切であると世阿弥は言う訳だ。世の中は理に適うよう出来ているものだが、人間は通って来た道での出来事しか知らないので、当人にとっては理に敵わない事だらけである。 将棋も藤井聡太7段曰く「答えがあると言う所が好…

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藤井聡太7段の初心

藤井聡太7段の初心は言うまでもなく、其の侭が初心にあると言って良く、前人未踏の29連勝も、暇があれば詰将棋を解いていたそうである。連勝が途切れたのもマスコミ関係者が騒ぎ立て、藤井聡太7段に少し心の隙を作ったのかも知れない。前人未踏は続く訳は無いので、それはそれで、やり様も無い話なのかも知れない。 何時の間にか、高校入学を堺にして藤井聡太7段の研究は最も難しいとされる中盤戦術に移って行くことにな…

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初心忘るべからず

対局が無い中で記事を書き続けると言うのは想像以上に大変である。大変故に、思い付いた琴もり、それはブログを書き始めた初心に帰ると言う事であった。初心に帰ると言うのは何事に付けても大切な考え方であり、それ無くしては物事は成就しないものである。 初心を起こした時には、目的がはっきりとしていて、迷いは起こらないものである。ひょっとしたら、迷いだらけなので、迷いに気付かず只管前向いて歩いているから、所謂…

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真っ直ぐの一本道

本年、藤井聡太7段が色紙に書く文字は昨年“飛翔”であったが“進歩”である。天才少年の眼からは、目の前に広がる只一筋の道しか見えていないのであろう。昨年の始まりは、4段であったが、2月1日には5段になり、17日には羽生永世七冠と広瀬8段に連勝し朝日杯優勝を成し遂げた。 結果、即日6段になり、5月には竜王戦5組トーナメント戦で苦手とされた井上一門の船江浩平6段を破って7段に到達した。将に、飛翔の年…

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藤井聡太7段、18世名人資格者森内俊之9段に隙無しの横綱相撲で寄切り勝ち

藤井聡太7段の森内俊之9段に隙の無い寄切り勝ちには問題無いのだが、囲碁将棋チャンネルは頂けない。視聴料金を徴収して、見れなかったり、それも半分位しか解説者が出て来ない。Ameba TVであれば無料で視聴できる上に、解説陣と聞き手の陣容が素晴らしく、将棋を知らない人も楽しめる。 圧倒的にAmeba TVのビジネスモデルとしての圧勝と言う他ない。スポンサーが多くつくから、サーバーのスペック等も充実…

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第2回Abema TVトーナメント組合せが決まった

只今、森内俊之9段と王将戦1次予選4組第3対局が行われていて、お昼休憩である。Abema TVトーナメントは昨年藤井聡太7段が第1回決勝戦で佐々木勇気7段に勝って優勝チャンピオンになった棋戦である。藤井聡太7段は渡辺明2冠と共にシード参加となり、予選結果で6名が決まって、本戦トーナメントに移る事になる。 持ち時間5分のフィッシャールールであるので、0.2秒での盤面認識に基づいた指し手決定がポイ…

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人(藤井聡太7段)は全てストーリーの主人公として生きる

藤井聡太7段はストーリーを超えた我々にとってフィクションともいえる世界を生きているように見える。しかし、藤井聡太7段本人は自身の脳で描く現実の将棋盤の上での一筋の道筋を探し抜いて、将棋を指すことによって人生を切り開いている。詰り、我々が想い浮かべる藤井聡太7段と、本人が歩んでいる人生行路は天と地程に離れていると言って差し支えない。 こうやって、藤井聡太7段の記事を書いている時は、本人自身の苦悩…

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進化し続ける藤井聡太7段のAI超え

AI超えの基礎は「格落ち定石」であると何度も述べ、それによって昔から伝わる駒の性質を習得したのは何度も述べた。そうした知識を基礎に詰将棋に習熟していく内に、詰みの形が膨大なビッグデータとして積み上がった。藤井聡太7段の序盤展開を見ると、詰みが前提とした駒の配置に時々出会い、棋士達も「最後まで効いていた」と良く驚いている。 そればかりではなく、中盤に指す手は何手先に詰め将棋になる事を見越して指す…

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棋士の脳

2014年8月4日理化学研究所が「将棋棋士の直感の脳科学研究」と題するプレスリリースがあった。それによると、fМRIを使って血流量を調べた所、直感的な局面理解に関する脳部位として大脳皮質頭頂葉楔前部が同定された。大脳皮質頭頂葉楔前部は身体の感覚情報がマップされている所で、直感も統合的な感覚情報であるから、その部位が担っていると考える。 一方、指し手の案出に関する脳部位として大脳基底核尾状核に血…

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何事にも基礎が大切!

藤井聡太7段が「格落ち定石」を学んだことは繰り返して書いてきた。そこで藤井聡太7段が学んだことの最大ポイントは駒の動きと、複数の駒が織りなす相互作用であろうと考える。格落ちと言う事は、上手にとったら絶対不利の状況であり、それを挽回する為に駒のあらゆる働きを駆使して、如何に優勢を導くかである。 最初から傾斜がついているのであるから、奇策を用いて劣勢から徐々にで良いから優勢に持っていかねば勝ちは無…

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藤井聡太7段が4月12日に対局する森内俊之9段とは

森内俊之9段について、1番目立つ事柄とは、同学年であり最も対局の多かった羽生善治9段が先に名人になるが、は羽生より先に永世名人称号獲得した事であったが、A級棋士でありながらフリークラス宣言をした事であろう。そういう森内俊之9段が将棋を覚えたのは小学校3年生の時であり、奨励会入会したのは小学校6年生の時、羽生と同時であった。藤井聡太7段の場合は5才出会ったが、天才になるのは臨界期を過ぎても熱中すれ…

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藤井聡太7段の王将戦1次予選4組準々決勝森内俊之9段戦が12日に決まった

新年度に入って王将戦以外にも、棋王戦で牧野光則5段・竜王戦で高見泰地叡王・NHK杯で坂口悟6段と対戦は決まっているのに日程が決まらずイライラしている所へやっと対森内俊之9段戦が決まった。中々決まらないと言うのは、藤井聡太7段ファンとしては自分がやる訳ではないが、イライラするものである。日本将棋連盟としても新年度入りしたばかりで、色々忙しいのは想像できるが、もう少し早く決定して欲しいものである。 …

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AI超えを現出している時、聡太の脳はどうなっているのか②

昨日の記事を読んで頂いた読者の皆さんは「聡太の脳」の小脳核に膨大な長期記憶があると言う事実を認識されたと考える。実は、我々全てのホモサピエンスは、もし大脳に異常が起きても小脳核に保存されている長期記憶を基に脳神経細胞の可塑性によって、復元できる訳で、その作業がリハビリテーションという訳である。歩けなくなった時、リハビリテーションを理学療法士について行って多くの脳機能障害の方々が歩行できるようにな…

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藤井聡太7段の脳がAI超えの時、どうなっているのか想像してみよう①

平成30年度の4月に藤井聡太7段は竜王戦5組ランキング戦や棋王戦1次予選3試合が行われているのだが、今年は未だ対局予定が発表されていず、藤井将棋を楽しみにしているファンにはじりじりした気持ちで一杯であろうと想像する。このブログのタイトルは「聡太の脳」であるから、藤井聡太7段ファンにとって知りたい第1はAI超えに相違ないと想像する。藤井聡太7段の将棋を見ていると、劣勢かも知れない局面で、AI超えの…

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もしかしたら、藤井聡太7段は神と呼ばれる領域に達するかもしれない

藤井聡太7段は今年度になって高校2年生と言う大脳皮質で言えば、発達段階にある。もう既に、大脳辺縁系の発達は粗完了していると思われるが、それも完全では無いのは近藤誠也5段との順位戦の暴発を見てもわかるだろう。大脳皮質の成熟完了には25才頃と言われており、我々一般人が理性的に成熟するのがそれ位の年齢に達した頃と言われている。 藤井聡太7段の場合は、16才なのでグリア細胞も若々しく、必要に応じて脳由…

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詰将棋選手権チャンピオン戦に隠れた藤井将棋の本質

詰将棋選手権チャンピオン戦に5連覇してしまいましたね。筆者が希望するのは、詰将棋選手権に出る暇があるなら、もっと将棋の戦術研究をやって欲しいことである。勿論、将棋は相手玉の詰みが最終ゴールであるから、現在最も採用している構えに掛ける手数を少なくして早めの突き歩も否定するものではない。 しかし、これは藤井聡太7段だから出来る事で、一般の将棋愛好家は恐ろしくて指せるものでは無い。やはり棋士として将…

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さあ!2019年の始まりだ!藤井聡太7段のタイトル獲得なるか!

昨日の記事では2018の所を2019と勘違いしてしまい、読まれた方は一瞬でも驚愕された事をお詫びしたい。さて、藤井聡太7段のタイトル獲得であるが、最大に興味深いのは賞金額の多い竜王のタイトル獲得であろう。藤井聡太7段は竜王戦4組ランキング戦で先日中田宏樹8段から驚愕の逆転勝利して、次戦は高見泰地叡王である。 高見泰地叡王はタイトルホルダーではあるが、順位戦・レーティング・勝率どれをとっても藤井…

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