「聡太の脳」が生れてはや1年

去年の7月29日に藤井聡太7段の紹介から書き始めたこのブログだが、書き始めてはや1年が経って感慨深いものがある。丁度、藤井聡太7段が竜王戦決勝トーナメント戦で増田康宏6段に敗れ、王座戦予選トーナメント準決勝で負けた直後の事であった。書き始めた当初は、藤井聡太7段の脆さが前面に出ていたように感じたが、あれも藤井聡太7段を徹底研究されての事だったんだろう。 デビュー以来29連勝を飾り、4百年に1度…

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藤井聡太7段が強いのは間違いない

藤井聡太7段はレーティングは豊島将之2冠に2連敗して1,900を割ったが、同じA級棋士でもレーティング下位者には苦しみながらも勝っている。確実に、日を追う毎に強くなっているのを実感させる対局内容である。豊島将之2冠も、今勝てなければ、折角タイトル奪取しているのに、自身の全盛期と言う1ページを飾れないと言う事情もある。 多分、豊島将之2冠は都成竜馬5段の如く、藤井聡太7段を狙い撃ちにしたのだろう…

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世には天才は多いのかもしれない

昨夜、横浜の高速バス乗り場でバスを待っていると、1人の少女がベンチの隣に座った。「学生さん?」と尋ねると、「中学生」と返事が帰ってきて、重ねて「何年生?」に対して、「1年生」と答えが返って来る。重ねて「ここで何かあったの?」と聞くと、「ダンスの会があった」と答えたので、どうやら地元でダンスを習っていて、その流派のコンテストでもあって来たのだろうと推測した。 重ねて「勉強好き?」と尋ねると「概ね…

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何時迄続くか、藤井聡太7段の初手飛車先歩突き

藤井聡太7段は先手番でも後手番でも自身の初手は飛車先の歩突きで始まっている。並み居るA級棋士達の藤井聡太7段評は、終盤の冴えは詰将棋で培ったものだが、それに入る前の序中盤での完成度が高いのに驚いている。自身が16才の頃に持っていた棋力と比較して、言っているのだろうが、自身はそれ以降に身に付けたものを既に持っている感じているようだ。 初手が変わらないと言う将棋は研究し易い事が最大の欠点であるが、…

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豊島将之3冠は藤井聡太7段よりも何が勝っているか

藤井聡太7段が3連敗して、未だ勝っていない棋士は豊島将之3冠のみである。無論、藤井聡太7段が17才になったばかりの未だ棋士になって3年も経たない棋士であるのに対して、豊島将之3冠は29才で棋士になって12年の歳月を経ていて、羽生善治9段から棋聖位を菅井竜也7段から王位を佐藤天彦9段から名人位を奪取した3冠である。棋歴には余にも開きがあるのだが、棋士の実力を示すレーティングは豊島将之3冠は1,91…

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銀河戦でも豊島将之2冠に藤井聡太7段は負けている

収録日は5月23日だったのだが、将棋プレミアムでの放映日が藤井聡太7段の竜王戦決勝トーナメントと重なったので同対戦相手での放映が重なった。銀河戦Eブロックでの豊島将之2冠に対して竜王戦決勝トーナメントで藤井聡太7段が先手番であったが、銀河戦では後手番であった。戦型も竜王戦決勝トーナメントと違い、相掛りからのスタートであった。 互いに飛車先の歩を交換し合い、互いに飛車を4ないし5段目に宙に浮かし…

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藤井聡太7段に大きく壁として立ちはだかる豊島将之2冠

藤井聡太7段が豊島将之2冠に銀河戦に続いて竜王戦決勝トーナメントで連敗して、現在の所豊島将之2冠が壁となっている。無理からぬ話であるのは、偶々糸谷哲郎8段には連勝しているものの、元々A級棋士には実力的に手が届かない存在であったものが実力を付けている最中なので、壁が居ないと言うのは話の筋としてはおかしな話ではない。先日行われた竜王戦決勝トーナメントでの敗戦でも藤井聡太7段が勝つチャンスは幾度もあっ…

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藤井聡太7段!残念!豊島名人に後1歩届かず

昨日行われた藤井聡太7段対豊島将之2冠の竜王戦決勝トーナメントでの1戦は久保利明9段、佐藤康光9段戦と同様最後はどちらかが勝っても可笑しくない展開に為ったが、藤井聡太7段らしくない読み抜けが出て今年度5敗目を喫した。夕食休憩前迄の指し手はお互い角換わりを得意としている者同士のよく見る展開の出だしとなり、互角以上の展開で進んでいた。豊島将之2冠にはこれで公式戦3連敗と藤井聡太7段の壁としての役割を…

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改めて“聡太の脳”Ⅱ

藤井聡太7段は凄まじいスピードで強くなり続いている。朝日杯オープン将棋トーナメント2連覇、久保利明9段、佐藤康光9段戦に勝ち、AmebaTVトーナメント2連覇を見ても、本年1月に近藤誠也6段に負けた同1人物とはとても思えない。負ける度に、そして1晩寝る度に強くなっている。 5才で将棋を始め、偶々近くにあったふみもと将棋教室に通い、そこで「格落ち定石」と「詰将棋」を叩き込んだ。5~6才と言う短期…

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凄い!強い!藤井聡太7段!

昨夜藤井聡太7段が2連覇で終わったアメバ将棋トーナメント決勝戦を終えて、現在の強さをまざまざと実感した。本筋を行くのが藤井聡太7段、力を溜めて爆裂するのが糸谷哲郎8段なのだが、秒単位の読みしか入れていないのに、悉くを撃破する強さを見た。強さを実現させたのは、言うまでも無く都成竜馬5段と佐々木大地5段戦で敗れた反省から自身の歩む姿が見えてきたのが最大要因であろう。 向かう所敵なしの藤井聡太7段が…

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藤井聡太7段!アメバトーナメント2連覇なるか!

4月28日に放映が始まった、14名の棋士達が参加したアメバTV将棋トーナメントもいよいよ今晩の藤井聡太7段対糸谷哲郎8段の決勝戦で決着が着く。持ち時間5分一手指す毎に5秒が加算される、チェスでお馴染みのフィッシャールールで指された局面は非常に刺激的だ。中で目立ったのは、本日の決勝戦で戦う藤井聡太7段と糸谷哲郎8段両者共に素早い読みを見せてくれ、見る将棋の面白さを際立たせた。 今夜の放映は午後8…

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16才最後の日に王将杯2次予選初戦で佐藤康光9段に勝利

何とも難しい将棋であるが、誕生日を翌日に迎えて藤井聡太7段は佐藤康光9段に逆転に次ぐ逆転の結果、21手詰めの勝利となった。先日の久保利明9段との竜王戦決勝トーナメントでの戦いも終盤、逆転に逆転が続いたが藤井聡太7段の勝利となったのだが、流石にA級棋士との対戦ともなると、綺麗には勝てないようだ。結果的に未だ勝っていないA級棋士は竜王戦決勝トーナメントでの次戦で当る豊島将之2冠とJT杯日本選手権の初…

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藤井聡太7段、お誕生日おめでとうございます!

藤井聡太7段、お誕生日おめでとうございます㊗貴殿のブログを毎日書いていて、日に日に強くなっている様に驚愕伊田氏てります。以前、理化学研究所“将棋プロジェクト”において、当時日本将棋連盟会長であった米長邦雄先生のご尽力もあり、将棋棋士が盤面を見た時に反応する脳部位の特定がされました。 しかし、実戦においては前頭前野の機能(ワーキングメモリーや計算能力)の働きも否めませんし、それらの悉くのぶ以内及…

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本日藤井聡太7段が王将戦2次予選1回戦で戦う佐藤康光9段とは

佐藤康光9段は言うまでもなく、日本将棋連盟会長であり、49才の所謂羽生世代の棋士である。羽生世代であるから、様々な強豪棋士との対戦も多く順位戦A級、竜王戦1組に属している所謂A級棋士の1人である。永世棋聖の称号権利を持つ等、通算獲得タイトル数は13期の強豪であるが、羽生善治9段と同世代の為、その壁に阻まれた点は否めない。 若い頃には1秒間に1億と3手読むと言われていて、現在の藤井聡太7段と重な…

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第69期大阪王将杯王将戦2次予選、藤井聡太7段対佐藤康光9段が明日行われる

1次予選が全て終了し、1組からは増田康宏6段、2組からは梶浦宏孝4段、3組からは松尾歩8段、4組からは藤井聡太7段、5組からは近藤誠也6段、6組からは澤田真吾6段、7組からは谷川浩司9段が勝ち残り2次予選に進んでいる。夫々1次予選では21名の棋士とのトーナメント方式で4~5勝を挙げる狭き難関を通り抜けた強者揃いである。その中には増田康宏6段を肇として、藤井聡太7段と死闘を繰り広げた棋士の多さに衆…

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羽生善治9段も絶賛する藤井聡太7段の適応能力と成長速度

一昨夜放映されたAbema TVトーナメント準決勝で藤井聡太7段が木村一基9段に勝利した対局を解説したのは羽生善治9段であった。羽生善治9段が対局中に絶賛したのは、藤井聡太7段の適応能力と成長速度だったが、藤井聡太7段の適応能力ですら成長し続けているのだ。藤井聡太7段は明々後日17才の誕生日を迎えるのであり、未だ16才の高校一年生で成長期真盛りである。 先日「藤井聡太7段の強さは20才位迄急激…

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藤井聡太7段!角換わり腰掛け銀の決定版か!

昨夜、アベマ将棋トーナメント戦準決勝藤井聡太7段対木村一基9段があり、藤井聡太7段の研究が見事成功し、見事勝利を収めた。A級棋士の木村一基9段も藤井聡太7段の研究には手も足も出ない対局結果となってしまった。これから、藤井聡太7段の後手番で対戦相手は、これ迄定石として整備された角換わり腰掛け銀戦法採用しないのではと疑念を抱く。 次の糸谷哲郎8段も角換わり腰掛け銀を多用する棋士であるが、これ迄のア…

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本日Abemaトーナメントで藤井聡太7段の対戦相手は木村一基9段だ

本日のファンによる対局予想は藤井聡太7段が69%の確率で勝利する予想が出ている。実質、木村一基9段は本年のみの6勝0敗に対し、藤井聡太7段は昨年から通算して12勝2敗で、昨年の準決勝及び決勝で1敗ずつしている。ファン予想が明確だと考え、藤井聡太7段の2連覇を期待したい。 木村一基9段は本年6月に46才の16才である藤井聰太7段から見ると上の世代であり、羽生善治9段より2才と違わない。現在、木村…

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中学生棋士藤井聡太4段が操った“隘路”

29連勝中であろうか、NHKニュースウォッチ9で藤井聡太が特集された時に、雑誌編集長が「藤井聡太4段の頭の中におじさんが居る」と言う表現をした事がある。“僥倖”“節目”“隘路”等筆者の年齢になっても中々出てこない言葉を中学生が使っているという話題である。昨日の記事で取り上げた“集中力”を特定したジョシュア・ハーツホーンに戻る。 ジョシュア・ハーツホーンによれば、感情認知能力は48才、基本的な計…

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800人の視聴者の前で集中力の途切れない藤井聡太7段

東京有楽町の朝日ホールで行われた昨年の羽生善治9段戦、今年の渡辺明3冠戦で見せた藤井聡太7段の集中力は半端では無かった。一昨日書いた米国のジョシュア・ハーツホーン氏が研究内容では、集中力のピークは43才であると言っていた。藤井聡太7段は昨年は15才、本年は16才であるのにあの集中力が発揮できるのは何故だろうと疑問が湧く。 人間は中々集中できないものである。集中した時、脳の中では働いている部位が…

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脳の情報処理能力と記憶は不可分である

情報処理能力を行う存在として、AIは我々に多くのものを齎し、人の単純作業を奪うに止まらず将棋界では棋士さえも凌駕している。佐藤天彦9段が名人の折に、その時に最強であった将棋ソフトボナンザに破られて、棋士対将棋ソフトの対決は終焉を迎えている。臨界期を終えた大脳皮質に記憶を生成する為に、脳は大脳辺縁系に海馬と言う記憶を担うを作ることになる。 情報処理は神経細胞が軸索や樹状突起を伸ばし、その樹状突起…

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藤井聡太7段の強さは20才位迄急激に伸びる

一般に、脳の情報処理能力と記憶力が最高値を迎えるのは18才前後と言われているので、藤井聡太7段の読む力は急成長中である。今でも瞬発的な読む力は全ての棋士を凌駕している状態にあるのに、これ以上伸びたらAI超えの手はどんどん出てくると考えられる。情報処理能力と記憶力が10才台後半でピークを迎えるのだが、他の能力は更に後にピークを迎える事が分っている。 マサセッチユー工科大学のジョショア・ハーツホー…

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藤井聡太フィーバーは続く!

本月、やっと17才になろうとしている藤井聡太7段が、衆目されてから大幅に増加した全国の将棋のファンから熱い声援を送られている。藤井聡太7段はこれ迄の対局数152に対して、130勝22敗と勝率8割5分6厘と凄まじい勝率を挙げて、その中でも先手番では9割を超える勝率を誇っている。であるから、藤井聡太7段の先手番は58局に対し後手番は72局に及び、もし先後が同数であれば凄い記録を創れていると想起する。…

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第2回AmevaTVトーナメントで藤井聡太7段、増田康宏6段に快勝

流石、東の天才増田康宏6段に西の天才藤井聡太7段の対戦で、短い持ち時間で素人には想定外の手筋の応酬であった。第1局は増田康宏6段先番で始まり、増田康宏6段が先手の利を生かして藤井聡太7段の王を詰ましに掛る場面で歩頭に圭を打つという詰み逃れの1手が出てくる激戦であった。その手の為に、その圭の所に金を指せば詰む所を、金を指せずに詰みを逃して、藤井聡太7段が怒涛の寄せが始まって増田康宏6段の投了となる…

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藤井聡太7段、竜王戦決勝トーナメント対豊島将之3冠戦が本月27日に決定!

次の竜王戦決勝トーナメントで対戦する豊島将之3冠は最も隠し玉が多そうに思える棋士である。実績・経験では全く敵わないが、藤井聡太7段は年齢が16才、対戦するのは17才になっている、1晩寝たら強くなっている年齢である事だけであろう。その唯一の強みは一昨日、対久保利明9段戦で見せてくれた強さを更にバージョンアップして豊島将之3冠に挑める事だ。 レーティングを見れば、互いに1900を超え、僅かに豊島将…

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息もつかせぬ大熱戦!藤井聡太7段勝利!次戦豊島将之3冠!

出だしは久保利明9段先手で中飛車戦型が選択されるも、当たり前の中飛車では通用しないという事で桂頭の歩を6筋に突く新手で始まった。藤井聡太7段にとっては何回もの苦杯を舐めた中飛車、竜王戦予選決勝で当った菅井竜也7段戦で払拭されたと思ったが久保利明9段バージョンで新たな中飛車苦が始まったのかも知れない。新手にも関わらず、取敢えずの最適主を放つ事のできた藤井聡太7段の棋力に敬意を表したい。 久保利明…

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本日、第32期竜王戦決勝トーナメントで対戦する久保利明9段とは

久保利明9段は「捌きのアーティスト」と呼ばれる振り飛車のスペシャリストであり、勝負に執着するより楽しむ棋士である。石田流と言う江戸時代に端を発する、言わば嵌め手に属する戦法を升田幸三が角換わりを加えた升田式石田流を考案し、それを発展させたのが久保利明9段であり、久保利明9段は柔軟に様々な振り飛車戦術を指しこなし、対久保作戦が立て辛い棋士の1人でもある。文豪幸田露伴が石田流に対して「石田と言える駒…

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タイトルホルダー達から称賛される藤井聡太7段

今朝の朝日新聞デジタルで、広瀬彰人竜王と斉藤慎太郎王座が取材を受けて、藤井聡太7段を大層絶賛していた記事が、朝日新聞デジタルのカルチャーから将棋を選んで、「名人への道/藤井聡太」を選んで、その「大志 藤井聡太のいる時代」番外編2で4コマ取って紹介していた。このブログを書き始めて1年近くが経つが、やはり成長期なのだろう、この1年で随分強くなったように対局風景から感じられる。元々同時期近辺で棋士にな…

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結果、鮮やかな速攻で僅か47手目の銀で歩取りを見て投了

上り行く者と落ち行く者の差が藤井聡太7段と堀口一史座7段に顕著に現れた1局ではあった。藤井聡太7段先手番で飛車先の歩を突き合い、先手が角道を開けて開戦した。後手は1手損角換わりを選択して、何時もの駒組が進んだが、藤井聡太7段が攻撃に選んだのが早繰銀であったのに、3三角と応じたのが勝って読みだったようだ。 堀口一史座7段は早見えの策士ではあるが、手損を幾つか重ねると、その折角の策が不発に落ちる不…

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アベマ将棋トーナメント戦準優勝は藤井聡太7段対木村一基9段か

アベマ将棋トーナメント戦が面白い! 何と44才の木村一基9段が全勝で勝ち上がった。昨年の第1回大会では藤井聡太7段が成し遂げたと同様の快挙である。直接対決が見ものであるが、藤井聡太7段にとって木村一基9段は最大の敵かもしれない。 放送で聞いて知ったのだが、千駄ヶ谷の受師と言われる腰の重さと藤井聡太7段のAI超えの冴えの勝負である。無論、藤井聡太7段が増田康宏6段に勝っての話であるが、早指しでは…

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囲碁と将棋の違い4

普段はNHK囲碁トーナメント戦しか見ないのだが、昨日は久々にNHK将棋トーナメント戦に永瀬拓矢叡王対菅井竜也7段と言う注目のカードがあったので続けて見たので、久々に囲碁と将棋の違いに想いを深くし、この記事に至った。昨日の将棋は白熱した攻防の末、永瀬拓矢叡王がタイトルホルダーの貫禄を見せて菅井竜也7段を押し切った。囲碁の方は山城宏9段対安斎伸彰7段戦で、若手が我慢強い本手を打ち、オールドスターを中…

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