藤井聡太7段の指していた将棋は、正しく王貞治が一本足打法を完成させる為に真剣でやっていた練習法と同様であった

日本国民栄誉賞第1号でもあり、世界のホームラン王王貞治氏の事を知らぬ日本人は居ない。
その王貞治氏の逸話として有名なのが、彼独特の一本足打法を完成させる為に畳がすり減る程に日本刀の真剣を振り回す特訓で得た話である。
何故真剣なのかと言う疑問は、想像してみれば解ると考えるが、少しでもふらついたりすると怪我をしてしまうので、フォームの安定に真剣にならざるを得ない所を、元巨人軍コーチ荒川博氏は考えたのではないか。

その抜刀して戦う姿勢を奨励会の級位者の時に編み出したのが藤井聡太7段その人であった。
その試合手法を身に着けてからの藤井聡太7段の活躍は言うまでもなく、3段リーグ参加・最年少棋士・29連勝等枚挙にいとまない活躍を続けた原動力が真剣を持ったつもりで戦うと言う事であったろうと想像する。
そんな事は想像だにしない筆者は、応援者の立場、つまり外野に居て何の恐怖も無い傍目だけで藤井聡太7段を評していたことになり、70才という年甲斐を考えると恥じ入るばかりである。

その藤井聡太7段が初手角道を開けたと言うのは、前後問わず1口お茶を啜り飛車先の歩を突くという手法から得られるものを見切ったのであろう。
しかし、生涯真剣を持って指すという姿勢は貫くものと考えている。
現在居る王将リーグ戦で勝ち切り、挑戦者となって7番勝負と言うのは、藤井聡太7段にとって藤井劇場第2幕なのであろう。

2幕を開けるサインとして角道を開ける選択をしたに相違ない。
羽生善治9段は言うに及ばず渡辺明3冠は藤井聡太7段の切っ先を感じて、並々ならぬ想いを抱いているからこそ藤井聡太7段に対する発言であると受け止める。
その切っ先を受止めねばならないA級棋士である久保利明9段・広瀬彰人竜王の心境や如何に!

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