藤井聡太7段が将棋を指すとは

このブログを始めて以来、殆どの対局は前後問わずお茶を啜り飛車先の歩を突く事から始まった。
お茶を飲むと言うのは、脳内の喧騒を鎮める為であろうし、対局前は相手と駒の押し引きで脳は想像以上に興奮しているものと考えられる。
しかし、対局が始まると、ルーチンが先行して始まり、結果は読者諸兄もご存知の通り最年少記録の山を築いている。

将棋を指すのは戦いであるから、相手との読み合いに勝った方が勝利する。
読者諸兄もご承知の通り、藤井聡太7段は詰将棋選手権チャンピオン戦で5連覇を果たしていて、読む力は他棋士の追随を許さない。
先日の糸谷哲朗8段に対して起きた43手詰めの終盤力には誰も追随できない。

藤井聡太7段の構想力は蟻地獄を作り、相手棋士をその蟻地獄に誘い込みAI超えの1手で止めを指すパターンが基本である。
詰り、数手目から自身が構築する蟻地獄を想定して序中盤を指していて、それが最近スマートになってきたと筆者は感じる。
将棋は勝負であるから、藤井聡太7段以外の棋士達もその棋士なりの蟻地獄を作ってはいるが、読みが藤井聡太7段と比べると浅く、蟻地獄に見えないだけである。

羽生マジックという言葉が出来て20年以上経つが、あれも蟻地獄同様それから逃げられないから出来た造語であろう。
詰り、将棋は囲碁と違って蟻地獄を作るテクニックを競い合うボードゲームに他ならない。
囲碁にも嵌め手と言う言葉があるが、将棋の場合棋士の指す手の事如くが囲碁で言う嵌め手に他ならないと筆者の目には映る。

囲碁はよく手談と言われるが、それは嵌め手ではなく双方の想いが純粋にぶつかり合う事が多いからと考える。
嵌め手合戦も手談には違いないが、日常的には“オレオレ詐欺”を我々の日常と考えてこそ言える言葉ではある。

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