棋士前夜における母の愛

将棋を覚える錐体細胞も細胞分裂した当初は顆粒細胞であって、記憶を定着させる機能は未だ無く、錐体細胞に成長させる原動力は胎内で受取る女性ホルモンであり、休むことの無い母の愛情が顆粒細胞に働きかけて錐体細胞へと成長を促す。錐体細胞は胎内を出る時には、大脳皮質第4層・偏桃体・海馬アンモン角CⅠ~Ⅲに大きく成長したものになっている。 元々顆粒細胞であったものが、大型~中型迄の機能を持った錐体細胞に成長…

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記憶は将棋の基盤

対局の実況中継を見ていると、解説者が前例があるとか前例を外れるとか言うフレーズをよく聞く。それは棋士ともなれば、大方(全てかも知れない)の自身のみならず、全ての棋戦を確認し、記憶しているからと言っても過言ではない。将棋に接するのは駒の進行先を覚える事から始まり、次に手筋や定石群を覚え、少し強くなると自身の指した棋譜を暗記できるようになる。 かように記憶は習い始めから棋士に至る迄、将棋に欠かせな…

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理研将棋プロジェクトⅡ

米長邦雄永世棋聖が将棋連盟会長であった頃、富士通と理化学研究所の3者で共同研究のが“理研将棋プロジェクト”である。棋士・将棋愛好者・全く素人の3者を12名ずつ集めて、将棋にとって意味ある形(定石・詰将棋)を見せて、脳の変化をfMRIや脳波検査で働いている脳部位を特定しようという企画である。左右側頭葉においては、素人が1番広く顕れ、熟練度が高くなる程反応部位が狭まって行き、その部位は形や意味認識に…

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脳神経細胞は環境のみに依存する

“脳神経細胞は環境のみに依存する”と言うフレーズはこのブログで何度も紹介した。脳神経細胞は細胞体と軸索及び樹状突起から成り、環境というのはグリア細胞から脳由来神経栄養因子の分泌を受け、他の神経伝達物質等の分布と言う事である。脳由来神経栄養因子があれば、脳神経細胞は基本的な機能である細胞体において神経伝達物質の解析をし、自身の軸索から他の脳神経細胞に神経伝達すべく、自らの伝達を実現すべく固有の神経…

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序幕 400年に1度の天才登場

第1~3幕途中迄、藤井聡太7段が世に熱狂を起す出来事を書き連ねて来たが、400年(江戸時代以来)と言うのも誠と頷かざるを得ない。20才迄2年半の歳月を残して王将リーグ戦のような活躍、並み居るA級棋士を寄せ付けない強さを見せられ、改めて頷く次第である。名人と竜王に1敗ずつしているものの、どちらも序中盤で時間を使いすぎて、自らが自分で転げたとしか素人目には思われない負けようである。 名人や竜王と雖…

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「聡太の祭り」2幕は花盛り

最初にご紹介した通り、この2幕は朝日オープン将棋トーナメント2連覇中に起きたものを取り上げている。序章として5段昇段に始まり、朝日オープン将棋トーナメント優勝、5~7段昇段と共に3つ合わせてのパーティー等。日本将棋連盟における対局数・勝数・勝率・連勝の4部門1位というとんでもない賞を受け、特別大賞・升田幸三賞等も受けている。 これらは全て大きな花に他ならないのですが、先日紹介したエポックでさえ…

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天才と凡庸

昨日は藤井聡太7段が順位戦C級1組で7連勝となってB級2組昇級に1歩近づいた。相手は例の“井上一門”である船江浩平6段で、仲の良い井上一門であるから、藤井聡太7段研究に花開かせたのだろう、僅か78手で投了した将棋であったが、中盤戦迄船江浩平6段が藤井聡太7段相手に圧力を掛け続けていた。将棋は相掛りで始まり、互いに棒銀を目指すも、防御の飛車の左上に圭を跳ねて船江浩平6段有利の持久戦モードとなった。…

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藤井聡太7段の脳には将棋の手筋が詰まった神経核があるに相違ない

詰将棋は手筋の複合体であろうと筆者は推測する。推測と言うのは、筆者が詰将棋を殆ど解いた経験が無い為で、それが王手の連続で詰ましてしまうパズルという定義を知っているからである。そして難解な詰将棋は藤井聡太7段の参加した詰将棋選手権チャンピオン戦での話を聞く限り、棋士ですら解答が出せない程のものと推察する。 手筋と呼べるものの性質は、将棋の目的が相手玉を詰める事だけに、それを如何に効率化するかとい…

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神に選ばれし者、藤井聡太7段

神と言うのは、遺伝子ではなく環境の事である。遺伝子であれば、神では無くご先祖様のお陰でと言う事であろう。そもそも脳神経細胞の遺伝子が通常の動作に支障をきたすのであれば、ベッツ細胞やプルキンエ細胞が存在する道理もない。 詰り、将に読者諸兄も筆者含めて神に選ばれし者に他ならないのだ。プルキンエ細胞やベッツ細胞もこのブログで何回も述べたように、始まりは細胞分裂した顆粒細胞に他ならない。その顆粒細胞が…

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藤井聰太7段は常に最善手を求めて読み続けている

人はやろうとする前に既に行動に移っているものであるから、急な危機が来ても回避の行動が本能的に起こっている。これは脳神経科学の立場から説明すると、前頭前野でそのおける状況を把握し、論理だって理解する前に第1次運動野と小脳が連動して、危機回避の行動を判断している所以である。であるから、縁台将棋等では相手が指すと瞬時に指すし、AbemaTVトーナメントでもフィッシャールールによって1手指す毎に5秒追加…

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